AWSのアカウントを作成して、ひとまずの初期設定が完了したので、次はVPCの構築に移る。
VPCとは?
VPCとは、Virtual Private Cloudの略で、AWSの中に作る利用者ごとのプライベートネットワークのこと。
VPCは、IGW(Internet Gateway)を通して、内部から外部のインターネットへ接続することが可能となる。
サブネットとは?
サブネットはVPCの中に作る小さなネットワークのこと。
サブネットを作ることで、直接通信でやり取りできる範囲を小さくし、セキュリティの境界を作ることができる。
通常のネットワーク(オンプレ)では、サブネット同士で通信するためにはルーターが必要になるが、VPCの中ではルーターなしでお互いに通信することが可能。
(マジで?ルーターの設定ないとか夢のようじゃん?と思ったら、設定が必要ないわけじゃなかったw そりゃそうだ。でもGUIだからわかりやすい。)
CIDRとは?
CIDR(Classless Inter-Domain Routing)の略で、サイダーと読む。
CIDRは、ネットワークやサブネットの範囲を分けるための表記で、プレフィックス表記とも呼ばれる。
例えば、172.64.0.0/16 というネットワーク表記があった場合は、「/16」がCIDR表記と呼ばれる。
CIDR表記の代わりに、サブネットマスク表記として、「255.255.0.0」とする場合もある。
Classlessの意味は、「クラスを使わない」という意味で、IPアドレスの割り当てにクラスA~Cと言ったクラスを使わずに、任意のブロック単位で区切ることができるので、IPアドレス空間に無駄が生じない。
AWS独自のサブネットの考え方?
が、どうやらあるらしいのだが、とりあえず第3オクテットは自由に変えられるらしいので、今回の構想では問題なさそうと言うことで、深く追求せずに先に進む。
あとで時間があったら、この辺も調べてみようと思う。
早速VPCを作ってみる
画面上部にある検索に「VPC」と入力して、VPCサービスを選択
VPCダッシュボードが開くので、「VPCウィザードの起動」をクリック
1個のパブリックサブネットを持つVPCを選択して、「選択」
補足:
サブネットには、パブリックとプライベートがあるが、パブリックサブネットとはIGW(インターネットゲートウェイ)と紐づくサブネットのこと。
今回は、とりあえずIGWと繋がるサブネットは1つでいいので、「1個のパブリックサブネットを持つVPC」を選択した。
パラメータを設定して、「VPCの作成」
今回のVPCは、CIDRは「/16」にする。(つまり、先頭から16ビットがネットワークアドレスで、クラスで言うと、クラスBに相当する。)
サブネットのCIDRは「/20」なので、4,096個のIPアドレスがある設定。
ウィザード上でパブリックサブネットのIPv4 CIDRの横に、利用可能なIPアドレスが4091になっているのは、予約アドレスが5つ分あるから、4,096 - 5 = 4,091になる。
ちなみに予約分は、
- 172.16.16.0:ネットワークアドレス用
- 172.16.16.1:VPCルーター用にAWSで予約
- 172.16.16.2:AWSで予約
- 172.16.16.3:AWSで予約
- 172.16.16.255:ネットワークブロードキャストアドレス
の5つらしい。
※Amazon Virtual Private Cloud ユーザーガイドより
VPCができたらしい。(なんとも心もとない・・・)
今しがた作成した、vpc_01ができていることが分かる。
今回作りたいネットワークの構成
今回のVPCはこんな感じで作りたい。
- VPC:172.16.0.0/16
- PublicSubnet:172.16.16.0/20
- PrivateSubnet:172.16.32.0/20
2つ目以降のサブネットを作成
この後、RDSを作成するが、この時にAZ(アベイラビリティゾーン)の異なるサブネットが2つ以上必要らしいので、ココで作成しておく。
VPC > サブネット > サブネットを作成
先ほど作成したVPCを選択
先ほど作成したサブネットとは異なるAZを選択 > サブネットを作成
今回は、追加のパブリックサブネット1つと、新規でプライベートサブネットを2つ作成。
※追加したパブリックサブネットはIGWと接続していないから、パブリックとは言えないのだけど、今後パブリックとして使うとき用(があれば・・・)に準備。
あたらしいサブネットができた。
やや?
VPC作成時に作ったパブリックサブネット(PublicSubnet_16)のIPアドレス数が減っている。(作成時は、確か4,091個だったはず。)
2つのIPアドレスはどこに行ってしまったのだろうか?
これも、あとで時間があったら、2つのIPアドレスの行方を捜しに行こう。(今は無理ww)
追加したサブネットをサブネットグループに登録
追加で作成しておいたサブネットをVPCに追加する。
RDSダッシュボード > サブネットグループ
該当のサブネットグループを選択 > 編集
4つあるサブネットのうち、2つしか登録されていないので、残りの2つを登録する。
追加したいサブネットが存在するアベイラビリティゾーンを選択 > 追加したいサブネットを選択
追加したいサブネットが含まれていることを確認して、「保存」